横浜市では横浜駅西口にある横浜高島屋とヨドバシ横浜が休業となっています。
これは店内で新型コロナウイルス感染者が発生したことによるものです。

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横浜モアーズ側から見た横浜高島屋の様子です。
平時であれば何かしらの横断幕が店の周りに掲げられているのですが、何もありません。
完全に自粛モードとなっています。

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訪問時点では地下食料品売り場のみ営業を再開していましたが、他のフロアは臨時休業中です。
再開時期については4月17日時点では発表はされておりません。

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ヨドバシ横浜も4月10日(金)から全館臨時休館となっています。
年中無休であったはずのヨドバシが全館休館というのは、恐らく初めてではないでしょうか。
こちらも再開時期の発表は4月17日時点ではされておらず、まさに異常事態であります。

この2つが休業という横浜。人通りも少なく、正直不気味で仕方がありません。

さて、横浜高島屋とヨドバシ横浜の事例から改めて考えてみました。
新型コロナ感染者の詳細公表は本当に必要か?ということです。

感染者の居住している市区町村や職業、勤務先、発生した施設・店舗、病院などの詳細公表。

世の中では感染者の詳細を公表しろという声が多いようですが、筆者は以下の理由から不要と考えています。

今はSNS最全盛の時代です。

行政の感染者詳細公表によりあっという間に拡散してしまいます。
拡散されることで感染者や勤務先などの個人情報を詮索する者が現れ、特定されてしまう恐れがあります。

そうなると感染者が通う学校や職場、居住地域でいじめが起きる原因となります。

また、ネット上、特にツイッターなど不特定多数の人間が閲覧できるSNSで誹謗中傷を受けたり、その地域自体が変な目で見られ風評被害が起きる懸念があります。

経済面でもクラスター発生箇所の施設や店舗が閉店・廃業に追い込まれる懸念もあります。

以上の理由から筆者は新型コロナウイルス感染者の詳細公表は不要であるという考えを持っています。

プレスリリースで簡潔に発表すれば十分。

第三者が感染者の詳細を詮索したり、それまでの行動を糾弾する権利はありません。

そのような行為で100パーセントの予防法やワクチンが生まれるわけでもなく何の解決にもなりません。

最近、特にSNS上でこのような詮索行為や誹謗中傷行為が目立ちますが、八つ当たりそのものです。

新型コロナウイルス感染の隠蔽事例がいくつか報じられています。
筆者は隠蔽を肯定するつもりはありません。

ただ、感染事例を公表することでマスコミが押しかけて感染者の詳細を詮索されたり、発生箇所や感染者、関係者や組織が袋叩きにされてしまうのは明らかです。

隠蔽に走りたくなる気持ち、分からなくもありません。

年明けからの新型コロナ騒動。
筆者は2009年春の新型インフルエンザの流行時を思い出すことが多いのですが、ウイルス自体より風評被害の方が深刻だと感じます。

(写真は2020年4月17日:横浜市西区横浜駅西口周辺にて撮影)