コロナ禍による学校の長期休校。
知事会の一部首長の鶴の一声で突然、大きく注目されるようになった学校の9月入学への移行。



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(2020年5月13日:日本経済新聞1面にて)

全国の都道府県知事の6割は賛成とのこと。
賛成派の意見として、長期休校で大幅に不足する授業時間の確保とグローバル化への期待があるそうですが・・・。

前者は確かに分からなくもありません。しかしやはり疑問なのは後者。
9月入学=グローバル化なのでしょうか?

海外では9月入学の国も多く、それに合わせるべきという声が聞かれますが、国ごとに慣習や気候も異なるでしょう。

日本では、4月上旬ごろの桜の季節は節目の季節。
4月始業は日本の慣習。これは日本の慣習として長らく続いてきました。

桜が満開の時期。進学や就職、転職、人事異動、退職、独立など様々なあるはずです。
この時期に気持ちを入れ替えて新しい環境で頑張ろうという方も多くいらっしゃると思います。

学校に限らずあらゆる分野でグローバルだとか国際基準などと言われますが、それが必ずしも日本の慣習や国民性、風土に合うとは限りません。
厳しい表現をすれば海外の猿真似です。

グローバル化という名のもと、強引に推し進めたところで上手く行かないでしょう。

もし9月入学制を導入するなら、高校や大学入試、就職などありとあらゆる社会の制度や慣習を変えなければなりません。
文科省や学校だけで済む話ではなく、次の年から一気に変えるというのは非現実的です。

それに戦後長らく続いてきた今の制度を一時の勢いで、それもたった1~2か月の議論で変えて良いのでしょうか?
全国の都道府県知事が6割賛成する一方、4割は反対や積極的な賛成はしていません。
多数決で決めてしまおうという考えも危険です。

そもそも9月入学の話など、平時に参考程度にでも議論すればいい話。
まずは経済や学校を平常に戻すことが優先されるべきです。