2020年3月11日、第92回選抜高校野球大会(春の甲子園)の中止が決定しおよそ2か月ちょっと。

この時点では出場予定校だった高校の救済のため、春夏合同甲子園プランというのも聞かれました。



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(2020年5月16日:日刊スポーツ4面・5面にて)

しかしその後状況が悪化。
本記事執筆時点では第102回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)も大ピンチとなっています。

中には中止が決定的という報道も見られます。
5月20日、高野連が開催可否についてオンライン会議を行い、その後、記者会見を行うとの報道もあり、当日が注目されます。

(2020.05.20:夏の甲子園と地方大会の完全中止決定)

夏の甲子園は各都道府県の優勝校が出場する「選手権大会」。

夏の甲子園開幕の1~2か月前に行われる各都道府県の県大会で優勝校を決めなくてはいけません。
前年秋の地区大会の戦績を参考に選ばれる春の甲子園(選抜大会)とは異なるものです。

コロナ禍で全国で殆どの学校が長期休校を余儀なくされています。

再開している地域でも授業の大幅な遅れや、感染拡大防止の観点から部活動に制約があるなどして、県大会どころではないという学校もかなり多いと考えられます。

また高校野球は審判や球場スタッフなど、運営に携わる方は無報酬のボランティア。
善意に頼っている面も大きいはず。
コロナ禍による混乱で運営に携わる人のやりくりもつかず、結果、開催が困難になるケースも考えられます。

今から11年前の2009年も新型インフルエンザ(H1N1)が猛威を振るいました。

この当時は夏の県大会や甲子園も予定通り開催されましたが、チームや応援団でのクラスター発生が続出し、「真夏のインフルエンザ」と報道されました。

チームでクラスターが発生したことで、試合では18人ベンチ入り出来る所を12~13人での試合を余儀なくされた高校もあったと記憶しています。

感染症に翻弄されたケースは今回が初めてではありません。

話を戻します。
あくまで筆者個人の考えですが、何とか甲子園やそれに繋がる県大会は開催してもらいたいところであります。

高校の部活動は15歳~18歳までの間の非常に限られた時間でしか出来ないものです。

これは野球に限らず、運動系文科系限らずどの部活動でも同様でしょう。
野球ならば高校からプロや社会人、大学野球を目指す人、高校で野球に一区切りをつける人、様々だと思います。

インターハイや吹奏楽のコンクールも中止となりました。
同じ野球でも大学野球の選手権中止が5月12日に決定しています。

高野連の5月20日という開催可否の決断時期が遅いという声や高校野球は特別なのか?などという声が聞かれます。

筆者からすれば、高野連が開催方法を模索することの何が悪いのか?と思います。

もちろん開催方法を模索したうえで無観客での実施となったり、避けてもらいたいですが、夏の甲子園中止や規模縮小となるのは致し方ありません。

筆者が特に気に入らないのは他のものが中止になっているんだから高校野球も中止しろ!という同調圧力の声。

八つ当たりそのものでしょう。
開催可否はその催物の主催者がそれぞれ決めること。

自粛警察(横並びの中止論や自粛論)など相手にする必要は全くありません。

もっとも上述の長期休校による授業の遅れもあります。
教育委員会から理解が得られなかったり、学校(校長など)から大会参加のための公欠が認められないケースも考えられます。

それからコロナ感染拡大防止の観点からの部活動自体の制約。

一方、各都道府県大会を開催し優勝校を決定しなければいけないこと。

加えて、運営に携わる人員のやりくりの問題などもあり、開催へのハードルはかなり高いと思います。

高校野球の場合、通常開催や無観客、中止を決めるのはあくまで高野連。

高野連の方々も開催を模索する中、対応に非常に苦慮していることは想像に難くありません。

ただ春夏中止では最上級生があまりにも不憫だと思います。