新型コロナ陽性反応者やクラスター発生施設の詳細公表は必要か?

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(2020年9月28日:横浜日吉新聞記事より)

陽性反応者の居住している市区町村や職業、勤務先、発生した施設・店舗、病院などの詳細公表。

世の中では感染者の詳細を公表しろという声が多いようですが、筆者は不要と考えています。

理由は、行政から詳細を公表され、第3者が知ったところでワクチンや特効薬が出来たり、ゼロリスクになるわけでもなく、逆に誹謗中傷に繋がるだけだからです。

横浜市は記事執筆時点で18区別の感染者数は週に1回のみの公表とすること。
そしてクラスター発生施設の詳細公表はしないとしています。

今はSNS最全盛の時代。

行政の詳細公表によりあっという間に拡散してしまいます。
拡散されることで陽性反応者や勤務先などの個人情報を詮索する者が現れ、特定されてしまう恐れがあります。

そうなると感染者が通う学校や職場、居住地域でいじめが起きる原因となります。

また、ネット上、特にツイッターなど不特定多数の人間が閲覧できるSNSで誹謗中傷を受けたり、その地域自体が変な目で見られ風評被害が起きる懸念があります。

経済面でもクラスター発生箇所の施設や店舗が袋叩きにあい、閉店・廃業に追い込まれる懸念もあります。

以上の理由から筆者は新型コロナ陽性反応者やクラスター発生施設の詳細公表は不要であるという考えを持っています。

プレスリリースで簡潔に発表すれば十分。

感染者や陽性反応者が発生するたびに行われる記者会見も不要です。

我々は知る権利もあります。
しかし第三者が野次馬のように感染者や陽性反応者の詳細を詮索したり、それまでの行動を糾弾する権利はありません。

特にSNS上で上述のような詮索行為や誹謗中傷行為が目立ちますが、八つ当たりそのものです。

年明けからの新型コロナ騒動。

筆者は2009年春の新型インフルエンザ(H1N1)の流行時を思い出しますが、当時よりも風評被害の方が深刻だと感じます。

そもそも新型コロナは不治の病でも難病でもなく"風邪"。

怖いのは新型コロナウイルスよりも"コロナ脳"。

コロナ脳が湧いてくるのは、いつまで経っても指定感染症(2類以上相当)から除外しない政府の責任でもあります。