今月19日、突然騒動となった日産のゴーン容疑者逮捕によって逆に北海道の北方四島に関する報道が少なくなってしまった感じがしますが、個人的には気になる北方四島の動向。

政府は2島先行返還論に舵を切ったような印象も正直、拭えないのですが、果たしてどうなることでしょうか。

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(写真2~4枚目は2014年4月30日:北海道根室市納沙布岬にて撮影)

過去の記事にも書きましたが、千島列島のうち、国際的な決まりで歯舞、色丹、国後、択捉の4島はロシア領(旧ソ連)となったことは一度も無いので、日本固有の領土であることは明らかです。
ただ、戦後70年以上経過した今でも1島すら返還されていない現実を考えると、2島でも返還され、残りの2島もアクセスを大幅に強化することが出来れば、これは歴史的なことだと思います。

ただ、今後の日露交渉で何らかの進展があり、北方四島のうち、例えば仮に歯舞・色丹の2島が返還されて、主権も日本に移ったとして、そこに移住、もしくは帰郷する日本人が居るのでしょうか。
北方四島に住まわれていた方も、平均年齢が80歳越えと高齢化が進行しています。

もちろん歯舞、色丹の2島すら簡単に返還されない可能性もありそうですし、国内ではウルップ島から北の千島列島全てが日本固有の領土であり、返還を要求するという立場の方や政党も存在します。
一方、現実には北方四島にロシア人が定住し、その子孫まで居ることを考えると、どのような方向に進んでも色々な問題や不満が噴出しそうです。