筆者は先の簡易訪問記で触れたとおり西九州縦断中でしたが、福岡の同地区に滞在しており、この閉店の瞬間に立ち会うことが出来ました。


天神ビブレ閉店間際の光景です。大勢の観衆、そして報道陣が訪れていました。
閉店時間は20時半でしたが、店内に残っていた利用客全員が店外へ出て、従業員の方による完全閉店に関する挨拶が行われました。


そして21時過ぎ、シャッターが下り、完全閉館となりました。
この瞬間、44年間という長い歴史に幕を閉じたことになります。
シャッターが下りた後も完全閉店を惜しむ多くの方が写真を撮られたり周辺を歩くなどされていました。
中には涙を流されていた方もおられました。
いかにこの天神ビブレが福岡・天神の象徴であり、長い間、多くの方に親しまれていたことを実感した次第であります。



天神ビブレに隣接する天神コアです。
こちらも2020年3月末日での完全閉館が決まっています。
天神ビブレ・天神コア共に建て替えとなり、2024年に地上19階建ての大型複合施設が開業予定とされています。
これらは福岡市が進める天神地区の再開発「天神ビックバン」によるものとのこと。
どのような地域でも長い間、当たり前のように見られた光景が見られなくなるのは寂しいものです。2024年にはどのような光景となっているのでしょうか。

近隣の商業施設「イムズ」の壁面に出されている垂れ幕。
右から2つ目は「天神ビブレ」と「天神コア」の完全閉店に触れるものとなっていました。
ライバル関係である一方、リスペクトし合う関係であったことが伺えます。
今はAI化だとか機械化、自動化ばかり叫ばれています。
しかしこのような垂れ幕を見ると、どんな商売も、やはり人間がやることであると改めて実感します。
(写真は全て2020年2月11日:福岡県福岡市天神地区にて撮影)