例年より少し早めですが、今年もインフルエンザの予防接種を受けてきました。
接種を受けられるうちに受けておかないと在庫が無くなり、受けられなくなる可能性も想定されます。

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(画像はイメージです)

インフルエンザの予防接種を受けても、当然、"ゼロリスク"にはなりません。
万が一発症しても症状が緩和する可能性がある程度。
ただ、使える方法を全て使ってでも発症した時のあの苦しさからは逃れたいものです。

2020~2021シーズンは新型コロナの存在でインフルエンザの速やかな検査や治療が受けられない可能性もあります。
このまま指定感染症(2類相当)が継続すれば十分にあり得る話です。

今年8月28日、安倍首相(当時)の辞任会見の前に発表された新型コロナ「2類相当」見直しの話はどこへ行ったのやら。

今年の春、こんなことがありました。

ある日の夜、急に38度を超える熱が出て、酷い悪寒を感じ、関節も痛くなりました。

インフルエンザかなと思い、総合病院の夜間の救急外来を受診しました。

しかし今シーズンは新型コロナの感染予防の観点から、インフルエンザの迅速検査を行わないことにしていると説明されました。

患者が万が一、新型コロナに感染していた場合、検査キットを使うことで粘膜を刺激し、誘発された咳やくしゃみで医療従事者の飛沫感染のリスクが高まるというのが理由でした。

確かに診察する方からすれば感染、そしてその医療機関で風評被害が起きるリスクを懸念するでしょう。

結局、この時はインフルエンザだったのか別のものだったのか、高熱の原因が分からないままでしたが、2~3日で治りました。

今振り返ってみれば、昨年末から年明けごろにかけては筆者の周りでインフルエンザが蔓延していました。

インフルエンザの検査が抑えられるようになったのは、新型コロナが指定感染症(2類相当)となった1月下旬か2月上旬くらいからでしょうか。

2019~2020年シーズンはインフルエンザの感染者数が過去5年で最も少なかったそうですが、上述の理由でインフルエンザの検査が全国的に抑制された結果です。

風評被害や病床数逼迫の抑止、インフルエンザなど他の病気の検査治療の妨げにならないためにも、新型コロナCOVID19の指定感染症からの除外。
直ちに行うべきでしょう。

指定感染症(2類以上相当)であることから、無症状か軽微な症状でも隔離となってしまうわけです。

隔離用のホテルや病床数も逼迫するのは当然。
全数調査を行わなければならず、保健所の業務も過多となるでしょう。
非常に馬鹿げていますが、感染症法に基づき、そうせざる得ないのです。

本当に悪いのはウイルスそのものではなく、指定感染症「2類相当」ですね。