コロナ原因による"出場辞退"各地で。
神奈川県でも2校が。

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(2021年7月17日:日刊スポーツ配信記事にて)



第103回全国高校野球選手権鳥取大会で鳥取・米子松陰高が学内で新型コロナウイルス陽性者が出たことで一時、出場辞退を余儀なくされたという話。

著名人が鳥取県高野連に不戦敗再検討を求める署名運動を始め、文科省も試合に出場できるよう要請するなど大騒動に発展。
結果として不戦敗取消で出場が認められました。



不戦敗取消は異例中の異例。

この騒動は主将選手のTwitterの投稿を著名人や政治家が反応したことがきっかけでしたが、SNSが普及する前なら「(高野連は)規則にのっとってやっている!」の一点張りで終わっていたでしょう。

しかし似たような理由で不戦敗となってしまった事例が各地で生じています。
福井商(福井)や中越(新潟)、星稜(石川)など甲子園へ出場経験のある強豪校も次々と出場辞退に追い込まれています。

地元神奈川県でも起きてしまいました。2つの県立高校(城郷・藤沢工科)です。

辞退の理由は、神奈川県内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、対外の部活動が禁止になったからということ。

辞退が決まる前後の状況は分かりませんが、チームの中で陽性者が出たという話ではなく、他の県立高校は大会に参加しています。

もし辞退の理由がクラスターの発生など何か起きた時に叩かれるのが嫌だから、責任を取りたくないからと言う話なら、辞退を決めた人間の自己保身、責任逃れです。

甲子園が近いか遠いかというのは関係なく、高校生の部活動は15歳~18歳の本当に限られた期間しか出来ません。

これはどのような活動も同様であり、取り返しがつかないものです。

米子松蔭の件は保健所の検査開始とメンバー交換の時間に猶予が無く、県高野連規定により当初、不戦敗となってしまったそうですが、コロナ騒動の中での大会。
自然災害と同様に、不測の事態も考えられます。

ただ規定を順守するだけでなく臨機応変な対応が高野連にも必要ではないでしょうか。



尚、今夏の"出場辞退"騒動は新型コロナウイルスをいつまでも新型インフルエンザ等感染症としている弊害でもあると考えます。

これは後日、別の記事で触れる予定です。