10月23日、プロ野球の広島とソフトバンクのBクラスが確定。
クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅しました。

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(2021年10月23日:時事通信社配信記事にて)



ソフトバンクは残念ながら23日の敗戦で日本シリーズV5の望みが絶たれたことになります。

ただ、そもそもCSという敗者復活戦は本当に必要なのでしょうか?
優勝争いの盛り上がりに水を差すようですが、改めて考えてみます。

半年以上にわたるペナントレース。

優勝を逃しても最悪3位に入れれば敗者復活のチャンスが与えられる制度、筆者は07年の導入当初からおかしいと思っています。

現在、セリーグはヤクルトと阪神、パリーグはオリックスとロッテの厳しい優勝争いが繰り広げられています。

よくよく考えてみるとパリーグは優勝争いを演じることの多い西武とソフトバンクが揃ってBクラス。

一方Bクラスに甘んじることが多かったオリックスとロッテが最後の最後まで優勝争いを演じると言う異例の展開です。

しかし仮にどの球団が優勝しても、CSのファイナルステージで下位球団に足元を救われたら1年のペナントレースの努力が無駄となるわけです。

1位球団には1勝のアドバンテージがあり全試合が本拠地で開催されますが、5~6試合の短期決戦では一気にひっくり返されることもあります。
2018年・2019年の西武がその典型例でしょう。

例えばマラソンの大会で42.195kmを1位で完走したのに+数kmの延長戦が行われることになり、そこで敗退となれば誰も納得しません。

以上のことから筆者は以前からCSは不要と考えています。

CSの是非に関し、様々な意見があることは事実です。

ただCSがあることでかつてのようにリーグ優勝=日本シリーズとはならず、下位球団に敗者復活の権利が与えられれば、ペナントレース1試合1試合の重みが無くなり、結果としてファンをしらけさせます。

筆者は逆に好きな球団が下位から敗者復活で日本シリーズに出ても釈然としません。

今年はセリーグはヤクルトか阪神、パリーグはオリックスかロッテの勝者が日本シリーズ進出で良いのではないでしょうか。

筆者は正直、そのように感じます。