春の甲子園は"選抜"という言葉通り、主催者から選ばれる大会。
選ぶことにも重みがあるはずです。

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(2022年1月29日:THE PAGE配信記事にて)





第94回選抜高校野球大会の出場校が1月28日に決まりました。

その中で、前年秋の東海地区大会準優勝で選抜当確ラインであった聖隷クリストファー高(静岡)がまさかの落選。

一方、同大会ベスト4の大垣日大高(岐阜)が選出されたことが不可解選考だとして批判の声がネット上などで上がっています。

高野連の選考委員は、粘り強さの聖隷クリストファーか個々の力量が勝る大垣日大か選考委員でも賛否が分かれ、大垣日大の方が総合力が高く、甲子園で勝てると判断し選んだとしています。

初めに申し上げておきますが、選ばれた大垣日大は何も悪くありません。

筆者が腑に落ちないのは、高野連が総合力とか総合的に判断したという理由です。
この言い回しは政治家がよく使いますが、責任逃れの象徴。
説明があまりにも不十分で根拠が感じられません。

夏の選手権とは異なるので、地域性を考慮した(同一県で2校を避けたかった)したのであれば、それをはっきり言えば良い話です。

もっともその場合、関東・東京地区の残りの1枠は東海大相模(神奈川1位・関東ベスト8)も選ばれるべきですが、秋の関東大会と東京大会の比較秋の中国大会と四国大会の比較ように、前年秋に実施の地域の異なる大会の比較で選出されるシステムもおかしい。

不可解な選考は過去に何度もあり、そのたびに物議を醸したり炎上しました。

日本高野連は21世紀枠の是非や選出方法の見直し(特に上述の異なる大会の比較での選出)、そして選考基準の明確化を行うべきであります。