東京ヤクルトスワローズが優勝した2022年プロ野球交流戦。
2005年に導入されてから久しいですが・・・、本当に必要なのでしょうか?



正直な所、筆者は不要と考えています。

導入から20年近くが経過しマンネリ化してきたことと、日本シリーズの重みが感じられなくなってきたからです。

IMG_20220612_193709
(2022年6月12日:NPB公式ホームページより引用)



2004年の今頃、突然、大阪近鉄バファローズと・オリックスブルーウェーブの合併が発表。

プロ野球再編問題に発展し、翌2005年からは2リーグで11球団制となるか、1リーグ8球団~10球団制への移行が現実味を帯びていました。

また、騒動の初めの頃、ライブドアがプロ野球へ新規参入し、球団名は「ライブドア・フェニックス」にするという旨の会見が堀江貴文社長(当時)によって行われました。

大阪近鉄バファローズのファンからはライブドアへの身売りを望む声などが殺到し、大きな話題となったことを思い出すところです。

その後、楽天もプロ野球への新規参入を表明。

球団側と選手会側のせめぎ合いが続き、2004年9月に日本プロ野球史上初のストライキが行われ、2試合の公式戦が中止(振り替え無し)となりました。

結果としては2リーグ12球団制が維持。

大阪近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの合併は承認され、2005年からオリックスバファローズに。

同時に楽天の新規参入も認められ東北楽天ゴールデンイーグルスとなり、初めて東北(仙台)を本拠地とするプロ野球球団が誕生。

そして2005年からプロ野球交流戦が開始されることになりました。

2004年にこのプロ野球再編問題が起きた背景には、パ・リーグ球団の慢性的な赤字経営がありました。

当時はパ・リーグチャンネルやDAZN、Rakuten TVのようなネット放送は殆ど無く、パ・リーグの試合は土日祝日の昼間、NHKか民放が稀にテレビ中継が行われる程度でした。

一方、当時はまだ民放テレビで、巨人戦の毎試合の地上波全国中継がギリギリ残っていた時代。

交流戦を導入することで1試合1億円とも言われた対巨人戦の放映権料で、赤字経営に苦しむパ・リーグ球団を救済するという狙いがありました。

しかし娯楽の多様化などで巨人戦の視聴率も低迷し、地上波全国中継は2006年ごろから激減。

今はTBSやテレビ朝日は対巨人戦のナイターの全国中継を行わず、デーゲームを数試合のみ中継。

日本テレビとNHKが1年で巨人主催のナイターを10試合前後中継する程度であり、テレビ局からの放映権料でパ・リーグを救済するという目的は破綻しています。

プロ野球における視聴率ビジネス、放映権ビジネスは完全に崩壊している、ということです。

もっとも2005年当時は上述の事情から交流戦を導入しなくてはいけない状況でした。

導入当初は新鮮でしたが、先述の通り20年近くが経過しマンネリ化し、先に挙げた対巨人戦をあてにした視聴率、放映権ビジネスの崩壊。

以上の理由から筆者はプロ野球の交流戦、止めていいのでは?と考えています。

更に言うと、筆者は3位に入れれば敗者復活の可能性があるクライマックスシリーズ(CS)も廃止するべきという考えも持っています。

規模も球団数も異なる大リーグの猿真似ばかりすれば良いと言うものではありません。

原点へ回帰し、130~140試合制でリーグ内で26~28試合の総当たりとし、リーグ優勝球団同士が日本シリーズへ進出する。

そうすればペナントレース1試合1試合の重みも増し、日本シリーズで普段対戦することのない両リーグ覇者同士の対戦。

退化や交代ではなく、"原点回帰"も悪いことではないのではないでしょうか。