7月2日未明から発生しているKDDI(au)の通信障害で社会が大混乱。
記事執筆時点で復旧工事は終えたものの、完全復旧の見通しは立っていないようです。



(※2022年7月5日追記)
最初のトラブル発生から約86時間後の7月5日15時半過ぎ、KDDIが完全復旧を発表しました。

auや格安ブランドのUQモバイル、楽天モバイル、その他KDDIの通信回線を利用する他社回線で通信不能となったり、通信しづらくなる状態に。

筆者所有のauスマートフォンも障害が起きた2日は圏外→復活→圏外→復活を繰り返していました。

スマートフォン以外にも物流や自動車、銀行などといった、1日の生活に欠かせない分野にも支障が出ています。

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(2022年7月2日:宮城県石巻市門脇4丁目・門脇小学校跡地の石巻市震災遺構にて撮影)

当然ですが今回の騒動で利用客からはKDDIへの怒りの声や、利用客・回線利用事業者などへの損害賠償、そして総務省からの厳しい行政処分といった声が聞かれます。

今や我々の日常生活やビジネスにインターネットは欠かせないもの。
社会からKDDIに対し厳しい目を向けられるのは止むを得ません。

しかし今回の混乱は、万が一の際の良い訓練になったのではないか?と考えることも出来ます。

こんなことを書いたら怒る方もいらっしゃるかもしれませんが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)。

停電により通信が途絶えたり、復旧したと思ってもインターネットが非常に繋がりにくかったりして、情報収集に非常に苦労したことを思い出します。

あれから11年が経過しましたが、日に日にIT化や電子化が進んでいます。
今はインターネットが無ければ何も出来ない時代です。

例えば今、筆者も当たり前のように使うようになったスマートフォンのQRコード決済(〇〇Pay)も東日本大震災当時は存在しません。

また、コロナ騒動がきっかけで一気に導入が進んだテレワーク、リモートというものも、その概念自体がありませんでした。

当時よりもITや通信のレベルが上がった中、懸念されている南海トラフ地震であったり、その他想定されていないところで突然大地震が起きて停電し、通信が寸断されたらどうなるか?

その瞬間、そしてその後に耐えられるかどうかが、今、試されています。

特に今、何でもスマートフォンやオンライン、リモートで済まそうとする風潮がありますが、アナログ的な方法も残しておかなければいけないのではないか。
筆者はそのように考えます。