車は生活必需品か?
最近、こんなことを考える機会が増えてきました。



理由は一部マスコミで報じられている日産の神奈川県内を含む工場の閉鎖説。
そして全国各地で叫ばれている路線バスの廃止や大幅な縮小です。

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(2025年6月7日:横浜市西区高島・日産グローバル本社ギャラリーにて撮影)

まず初めに、筆者はマイカーを持っていません。
理由は公共交通機関で事足りるところに住んでいるからです。

ただし、これはあくまで現時点での話。

労働人口の減少、高齢化、コロナ騒動、そして昨年から時間外労働や連続運転時間の上限が設けられるなど、いわゆる"2024年問題"も加わり、各地で路線バスの廃止や減便、値上げなどが相次いでいます。

筆者の地元も例外ではなく、一利用者としてはこれ以上の減便や廃止は受け入れがたいものがあります。

しかし、やはり路線バスの運転の仕事は"人"がやること。
"人"が少なくなれば、縮小はやむを得ないかなとも感じます。

現実には車が無くても生活できる地域はごく限られており、首都圏や京阪神、福岡の中心部とその近隣地域以外、車は生活必需品。
それも一家に1台ではなく、1人1台車を持っているのが普通でしょう。

少し買い物に行くにしても、車で数キロから数十キロ走らなければいけないという地域も珍しくありません。

何年か前、国会で走行距離課税というものが議論されて炎上しました。
全国一律で導入されたら、殆どの地域の庶民の生活権が奪われることになります。

全国津々浦々で東京23区のように公共交通機関を充実させられる見込みがあるというのなら話は変わって来ますが、そんなことは非現実的。

むしろ現時点で公共交通機関が充実している地域も上述の理由で縮小していくと考える方が普通です。

もう少し厳しい表現をすれば、現時点で車が贅沢品の地域も、今後は買い物も移動なども"自助"で賄わなければいけない(車が生活必需品にならざる得ない)時代に入ってきていることを実感します。

路線バスの縮小や重大交通事故が起きると、必ずと言って良いほどAIだとか自動運転車(レベル5)の話題が出て来ますが、これは現実逃避も良いところ。
ドラえもんの誕生時代とされる22世紀に入れば話は変わって来るのかもしれませんが。



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