野球は3の倍数を根幹とする競技。
高校野球7回制の導入はその根幹を崩す拙策です。


 
日本高野連は12月5日、2028年春のセンバツ大会をめどに、それ以降の高校野球の全ての公式戦において「7回制の採用が望ましい」と監督経験者や有識者で作る検討会議から提言を受けたと発表しています。

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(※画像はイメージです)

2024年夏の甲子園開幕前に高校野球7回制の話が表面化。

当初の検討理由は年々深刻化する酷暑対策(熱中症対策)でしたが、少子化や教員の働き方改革、国際基準の習得なども理由として加わって来ているようです。

そもそも当初の検討理由である酷暑対策という点ですが、真夏から初秋の甲子園球場(地方大会なら各都道県の屋外球場)という高温多湿の屋外での開催に変わりはなく、根拠に乏しいですね。
9回制から7回制へ、2回短縮した所で何が変わるのでしょう?
百歩譲って酷暑対策だとしても、秋や春の公式戦まで全て7回制にする理由にはなりません。

高校野球は注目度が高く、些細なことで叩かれることも多いですが、一部政治家やくだらないインフルエンサーの煽りに屈する必要はありません。

次に少子化(競技人口の減少)という点ですが、これも2回短縮した所で競技人口の回復が見込めるのでしょうか?
全く根拠がありません。

もっとも日本で少子化が進んでいるのは事実。

1978年の第60回大会から始まった一県一校制を止めて、人口の少ない県は隣県と合区するなどして1977年以前の割り振りに戻せば良いのでは?
人口が増えて一県一校制に拡大していった時期と逆のことをやれば良いのです。
2回短縮が解決策ではありません。

そして次に教員の働き方改革、という点。
近年、教員の部活動の顧問は無給の長時間労働の原因としてやり玉にあがることが多くなりました。
しかし部活動は生徒も教員もあくまで任意。
同調圧力は関係なく、やりたくなければ断るべき。

部活動をやりたい人に対しやりたくない人が邪魔したり、逆にやりたくない人に同調圧力で半強制的にやらせる空気は良くありません。
価値観や前提がお互いに異なるので、一定の距離を置く必要があります。

最後に国際基準の習得という点。

野球がある多くの国では高校野球世代の大会は7回制の国が多いそうで、今夏、沖縄で開催されたU18大会(WBSC主催の18歳選手の大会)もやはり7回制が採用されています。

ここが高校野球公式戦で7回制を導入したい(せざる得ない)最大の理由ではないでしょうか。

少し意地悪な見方をすれば、日本高野連はWBSCから、日本の高校野球も他の国に倣い7回制にするよう圧力をかけられているのではないか?

WBSCは五輪での野球・ソフトボールの正式種目復活を目指しているそうですが、どちらも時間がかかる競技であり、時短をIOCにアピールしなければならず、日本高野連にも世界で主流の7回制同調を求めてきている、と考えても違和感はありません。

国際基準習得以外の先に挙げた検討理由は根拠がないか、不自然なものばかりです。

日本の野球は高校以上では9回制が定着しています。
野球だけではありませんが、何でも外国に倣うのではなく、日本の慣例や国民性に合ったやり方をしなければ頓挫するのは目に見えています。



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