閑散とする温泉地。
インバウンドは水物であるということを改めて実感します。



今月の前半、大分県別府市を訪れる機会がありました。

別府と言えば言わずと知れた温泉地。
コロナ騒動前は平日でも多くの外国人観光客が訪れていたものですが・・・。

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(2022年6月6日:大分県別府市鉄輪にて撮影)

写真をご覧になると、非常に閑散としているのがお分かりいただけるかと思います。
人の会話よりも車の走行音、カラスの鳴き声の方が耳に入るくらいの閑散ぶりです。

この日は虹が見られたので、観光地や温泉地に何か良いことがあれば良いのですが・・・。

鉄輪温泉街を歩いていると、シャッターが下りたままの建物も散見されました。
残念ながらコロナ騒動をきっかけに永久休業を余儀なくされた事業者も多いのではないでしょうか。

日本国内では今月10日からツアー客のみに限定し、外国人観光客の受け入れを再開。

記録的な円安も追い風となり、インバウンドに期待する声もありますが、コロナ騒動前の2019年、日本に訪れた外国人観光客約3200万人のうち、半分以上は中華圏と言われています。

実際、筆者の地元でも出かけた先でも、右からも左からも中国語が聞こえてきた記憶があります。

中国ではロックダウンは解消されたものの、今も「ゼロコロナ」を目指し不要不急の出国制限など厳しい措置が行われています。

日本がいくら入国制限を緩和しようが、出国元である中国が「ゼロコロナ」政策を止めない限り、2019年以前のようには回復しないことは明らかです。

新型コロナウイルスが風邪程度か、不治の病か難病かなどは、国によって衛生環境や医療水準なども異なって来るでしょう。
当然、コロナ政策も異なってくるはずです。

外国の政策にも左右されるインバウンドは水物であると言うことを学ばなければいけません。