今は海が荒れていないから大丈夫だろう。
いや、漁船すら出ていないのだから出航は危ないかもしれない。
そんな考えが「有限会社知床遊覧船」の社長に少しでもあれば、大惨事にはならなかったはずです。
(2022年5月24日:共同通信社配信記事にて)
4月23日午後に北海道・斜里町の知床半島沖、カニシュの滝付近で発生した知床遊覧船の沈没事故。
記事執筆時点で乗員乗客26人のうち14人が犠牲となり、12人が未だ行方不明となっています。
また乗客乗員の可能性がある2人の遺体が、ロシアの実効支配下にある国後島西方の海岸で発見されているようです。
5月23日から120mの海底に沈没した観光船「KAZU1」のつり上げ作業が実施。
20mの浅さまでつり上げられたものの、24日に斜里町沿岸部の浅い海域へえい航中に落下し、当初の沈没地点よりも更に深い180mの海底に沈没してしまったとのこと。
海底に沈んだ観光船内やその周辺の飽和潜水による不明者の捜索や、沈没船つり上げのための作業。
これは対応できる事業者が限られているそうで、困難を極め、命懸けの作業であることは想像に難くありません。
そもそも事故が起きた当日、同業他社の動向や地元の漁師の方の忠告を聞くなどして出航を踏みとどまっていれば、乗客乗員が犠牲となることはありませんでした。
飽和潜水という命懸けの作業を行う必要も生じなかったはずです。
加えて沈没事故が起きた場所や漂流者が発見された場所、現在の国際情勢から、ロシアとの難しい調整を求められる事態にもならなかったはずです。
今は海が荒れてないから大丈夫だろう。海が荒れたら引き返せば良い。
コロナ騒動の長期化で資金繰りが苦しいという理由もあったのかもしれません。
しかし、安全・人命ではなく、目先の数字・利益を優先した結果、今回の重大事故に繋がりました。
国交省の監督責任も免れませんが、やはり事故原因の根本は観光船を出航させた「有限会社知床遊覧船」の安全・人命意識の欠如です。
いや、漁船すら出ていないのだから出航は危ないかもしれない。
そんな考えが「有限会社知床遊覧船」の社長に少しでもあれば、大惨事にはならなかったはずです。
(2022年5月24日:共同通信社配信記事にて)
4月23日午後に北海道・斜里町の知床半島沖、カニシュの滝付近で発生した知床遊覧船の沈没事故。
記事執筆時点で乗員乗客26人のうち14人が犠牲となり、12人が未だ行方不明となっています。
また乗客乗員の可能性がある2人の遺体が、ロシアの実効支配下にある国後島西方の海岸で発見されているようです。
5月23日から120mの海底に沈没した観光船「KAZU1」のつり上げ作業が実施。
20mの浅さまでつり上げられたものの、24日に斜里町沿岸部の浅い海域へえい航中に落下し、当初の沈没地点よりも更に深い180mの海底に沈没してしまったとのこと。
海底に沈んだ観光船内やその周辺の飽和潜水による不明者の捜索や、沈没船つり上げのための作業。
これは対応できる事業者が限られているそうで、困難を極め、命懸けの作業であることは想像に難くありません。
そもそも事故が起きた当日、同業他社の動向や地元の漁師の方の忠告を聞くなどして出航を踏みとどまっていれば、乗客乗員が犠牲となることはありませんでした。
飽和潜水という命懸けの作業を行う必要も生じなかったはずです。
加えて沈没事故が起きた場所や漂流者が発見された場所、現在の国際情勢から、ロシアとの難しい調整を求められる事態にもならなかったはずです。
今は海が荒れてないから大丈夫だろう。海が荒れたら引き返せば良い。
コロナ騒動の長期化で資金繰りが苦しいという理由もあったのかもしれません。
しかし、安全・人命ではなく、目先の数字・利益を優先した結果、今回の重大事故に繋がりました。
国交省の監督責任も免れませんが、やはり事故原因の根本は観光船を出航させた「有限会社知床遊覧船」の安全・人命意識の欠如です。